不動産購入時に気を付けたい日影規制とは?概要と注意点をチェック!
「日影規制」という用語を耳にしたことがあるでしょうか?
「日影規制」とは建築基準法に定められている規制のひとつで、簡単に言うと建物を建てる際に近隣の建物に一定時間以上の日影を作らないために考えられた内容となっています。
今回は、この日影規制の概要ならびに住宅建築時の日影規制に関する注意点をご紹介します。
不動産購入時に知っておきたい日影規制の概要とは?
まずは日影規制の概要についてご紹介します。
日影規制とは、新たに建物を建てることによって近隣の日当たりを妨げてしまうことがないようにと定められた規制内容です。
1970年代、全国的にも高層マンション建築ラッシュがありました。
高い建物が建てられたことによって、その建物が陰を作り1日中、日が当たらないという住宅が出てきてしまい、日照権に関する訴訟が相次いだため、できた法規制です。
日影規制を日照権の確保と混同されてしまう場合がありますが、日影規制はあくまで「日陰になる時間の上限」を示す内容であり、常に日照が確保されることを保証する規制内容というわけではありません。
また、日影規制の対象となる建物は「軒高7m以上か、3階以上の建物」と定められています。
つまり、2階部分が日陰を作ることになったとしても、この規制には該当しません。
不動産購入における日影規制の注意すべき点とは?
日影規制は、地域によって規制内容が異なるため、注意が必要です。
また、日影規制は日陰となる時間がもっとも長いことを想定して定められています。
また、先にもご紹介したように日影規制の対象となる建物には高さの制限があります。
3階建て住宅の2階部分が日陰を作ったとしても日影規制の対象とはなりません。
もしこのような状況で日陰が出来てしまい、1日中、日が当たらない土地が出来てしまったとしても、問題があることにはならないのです。
住宅建築をおこなううえで土地を購入する場合には、その土地に日影規制が適用されるかどうかも押さえておくべきと言えるでしょう。
【日影規制を考えた場合の注意すべきポイント】
●日影規制適用外の土地を選ぶようにする
●日影規制の内容は地域によって異なるため、事前確認が必要
●日影規制の要件をすり抜けた建物の近くの土地購入は要注意
まとめ
日影規制の概要および注意すべきポイントについて、ご紹介しました。
日当たりは健康的な生活を送るためにも、大変重要なポイントです。
不動産購入の際には、ぜひ購入される地域の日影規制について確認し、希望に見合う土地を手に入れてくださいね。
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