住宅におけるホルムアルデヒド発散等級の意味と引き起こす症状とは?
新築もしくは改修されたばかりの建物で、頭痛や倦怠感に悩まされた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これをシックハウス症候群と言い、その原因の1つとして考えられるのがホルムアルデヒドを代表とする有害物質です。
そこで今回は、新築住宅の購入をご検討中の方のために、ホルムアルデヒド発散等級の意味や現れる症状についてご紹介します。
住宅におけるホルムアルデヒド発散等級の意味とは?
建築基準法が改正された2003年当時、建材から発散された有害物質による健康被害の例が報道されるなど、シックハウス症候群は一般的にもよく知られる社会問題になっていました。
その結果、改正された建築基準法には健康被害を予防するための規制が盛り込まれ、その指標も作られました。
これがホルムアルデヒド発散等級で、発散される量により建築材料を3つにカテゴライズしたものです。
ホルムアルデヒド発散等級は第3種から第1種までの等級に分かれ、その数字が小さくなればなるほど発散量が多いことを意味しています。
日本工業規格(JIS)および日本農林規格(JAS)の基準と連携していることもポイントです。
法改正では、ホルムアルデヒド発散等級第2種と第3種に分類される建材は使っても良い面積が制限され、第1種に分類される建材に関しては使えなくなりました。
なお、第1種から第3種のどこにも属していない建材であれば、制限はとくにないので自由に使うことができます。
ただ、いくら建材にこだわって建てられた家であっても、家具などから発散される有害物質にも考慮しなければなりません。
そのため原則として、すべての建物に換気のための設備を設置しなければならないことになっています。
ホルムアルデヒド発散等級が低い住宅で予想される症状とは?
新しい家は快適ですが、独特なにおいは苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ホルムアルデヒド発散等級の低い建材が使われた家に住むと、健康を害するおそれがあります。
よく見られる症状は頭痛やだるさですが、目・鼻・喉・皮膚などが刺激されるため、痛みを訴える方もいらっしゃいます。
しかし、症状は個人差が大きく、まったく症状が出ない方もたくさんいらっしゃるので、心配しすぎる必要はありません。
対策としては、建築基準法の規制の対象とならない安全な建材を使っている住宅を選ぶことです。
塗料や接着剤にも気を配り、発散される有害物質が少ないものを使用した住宅を選びましょう。
もちろん、換気のための設備がきちんと設置されているかについても確かめる必要があります。
住宅内に置く家具やカーテンも材質や添加剤をチェックして、安全なものを選ぶとより安心です。
まとめ
有害物質の発散が少ない建材を使うことには、健康被害を防止する意味があります。
法改正により、体調不良を引き起こすおそれのある建材は使用禁止もしくは制限されるようになりました。
住宅を購入する際は、本記事を参考にして安全な建材を使用したものを選ぶよう心がけましょう。
南プス不動産相談窓口COCOCARAは、南アルプス市を中心に売買仲介を専門としております。
お客様のご希望に真摯にお応えいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓