不動産購入前に知っておきたい住宅ローンの10年固定金利とは
住宅ローンの金利タイプは、大きく分けて固定金利型と変動金利型があります。
固定金利型は借り入れから5年や10年など、一定期間の金利を固定するタイプで、なかでも人気を集めているのが10年固定金利です。
ただし、家族構成や収入状況によっては向かないケースがあるため、慎重に判断しなければなりません。
今回は、不動産購入前に知っておきたい10年固定金利について、概要とメリット・デメリットを解説します。
不動産の購入における住宅ローンの10年固定金利とは?
10年固定金利とは、10年間はある程度優遇された金利で固定され、固定期間が終了すると、金利が再計算される住宅ローンを指します。
11年目以降は変動金利に移行しますが、その時点での金利で再び10年固定金利を選べる商品もあります。
ただし、金融機関によっては、再び金利を固定させると手数料が発生するケースもあるので、契約前に必ずチェックしておきたいポイントです。
不動産の購入で10年固定金利を選ぶメリット・デメリット
10年固定金利を選ぶメリットは、「10年間は金利変動の心配がない」「全期間固定型よりも安い金利で済む」の2点です。
固定期間中は返済額が変わらないため、返済や家計の見直しを立てやすくなります。
たとえば、返済開始から10年間は子どもの学費がかかる時期であったり、パートナーが職場復帰の段階であったりなど、計画的に支払いをしたい場合に有効です。
10年固定金利のデメリットは、固定期間の終了後に優遇金利が変更される場合がある「5年ルール」と「125%ルールがない」の2点です。
住宅ローンの借入時に適用される金利は、金融機関が独自に定める店頭金利から優遇金利を差し引いて算出されます。
金融機関によっては、10年後に優遇金利が引き下げられ、利息計算時に適用される金利が上がる場合があります。
また、通常の変動金利で適用される5年ルールや125%ルールが設けられていないことにも注意が必要です。
5年ルールとは、返済額の見直しが5年ごとに実施されるルールです。
125%ルールとは、金利が上がっても毎月返済額は前回支払額の125%までしか上昇しないという決まりで、大幅に返済額が変わるリスクを防いでくれます。
したがって、経済的に余裕がない場合は、返済額が増えて家計が苦しくなることもあるでしょう。
10年後に教育費や車のローンなどの支出が落ち着く予定の方や、金利状況に合わせて適切な行動ができる方が向いています。
まとめ
自己資金にある程度の余裕があり、固定期間終了までに収入が増える見込みのある方は、10年固定金利がおすすめです。
ただし、10年後の経済状況によっては、金利が上がってしまうリスクもあるので、メリット・デメリットの両方をふまえて慎重にご検討ください。
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